『百日間、通い続けてください』

昔々あるところにとても美しいお姫さまがいました
ある一人の男は、それはそれはお姫さまが好きでした


男はある日いいました

「お姫さま、私は貴女を愛しています」
「どうすれば想いに答えていただけるのでしょう」


お姫さまは答えました

「百日間通いつづけてください」
「どんなことがあっても、なにがあっても」
「百日間、私の元に通いつづけてください」


その男は頷きました

それから男は毎日お姫さまのところへ通いつづけました
雨の日も風の日も嵐の日も
ぼろぼろになっても通いつづけました


そして百日目の吹雪の日





とうとう男は、死んでしまったのです





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(03/02/06〜03/03/12)