細く、がりがりとした指先その奥に潜む体温それを、手にした時わたしは。
例えば吸血鬼が一生を連れ添う、血を吸う伴侶を得たようなそんな気分だったんじゃないかなと。セフェランがいうように、力も血も因縁も、何一つ持たないサザですがだからこそ、サザがやってくる、と。それに気がつけないセフェランだからあんな馬鹿をやるんだと思います。