貴方は俺様エフラム様。

02:天上天下唯我独尊



天上天下唯我独尊な親友をもつ少年による、天上天下唯我独尊な少年の考察


エフラムの第一印象は
おそらくほとんどの人が「破天荒な王子」とするだろう
彼は勉強は嫌いで作法は面倒がり、室内にいるより外を駆け回るほうが好き
けれども性根は真っ直ぐと晴れやかで、頭の回転が早い
民を思いやる心もあるし、家族を凄く大切にしてる
エフラムの第二印象に、悪いことを思う人は、きっと少ない

だから僕は、きっとどこか駄目なのだ――


03:天上天下唯我独尊


君はそうして何憚りなく僕を友と呼んで、僕を対等に引き上げる

けれどもそれは、僕が望む『対等』ではないのだ
僕は弱い人間だから、君達の傍に立つこともままならない
そんなことには気がつかず、君は傲慢に親友を呼んでいる


天上天下唯我独尊


僕は君が好きだ
誰だって、好きにならないわけが無い。太陽と月のような君達
僕は君が嫌いだ
傲慢な輝きが、僕の卑小さを照らし出すのだと気がついてしまったから

君は気がつかないだろう
親友と言う響きが、どれほど僕を失望させるのか
君はわからないだろう
後ろなど振り向きもしないのだから

君が差し出すものは
僕が欲しいものじゃなかった


03:天上天下唯我独尊


強さ以外価値にならない君が
痛いほどの殺気で僕を見た

ああ
この視線が欲しかった


叶うならそれが、消えることの無い君の傷痕になるといいと


これが
太陽に近づきすぎた
僕の君への第三印象――





結構リオンは自己中だと思います。
あれだけ家族以外は強さが基準な兄上が
優しさに敬意をおいたというのに、普通に嬉しいと思えばいいですにね。
みたいな当サイトのリオン。


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俺様五題(リライト様)
(06/04/19)