赤緑は忠誠と裏切りをテーマにお送りします。
絵は小さいエフラム(ちっさいにあらず)の時ですが。
オルソンの裏切り。それを始めて知った時の兄上の反応はどこにも描かれません。
それをゼトに告げるときに「俺の不徳の為すところだな」
と言っただけです。
余りに淡白なのではないでしょうか。
そして、兄上はしばしばそういう姿を見せます。
そして、そんな姿をカイルもフォルデも承知の上なのだと思います。
兄上の持つ求心力とは何か。
傲慢な太陽はそれを乞うる者など省みることが無い。
それでいて、虫が火に飛び込まずにいられないように
我々いきものは、太陽が見たいと急く。
そういう力なのではないでしょうか。
フォルデは兄上が気に入っています。
そうした傲慢で、一人で駆け出していってしまって、それでいて気まぐれみたいに思いやりをかける様。
勝手だなあと思いながら、惹かれる姿なのではないでしょうか。